マッサージ、その1
お家で簡単ボディケア、リンパマッサージ美容健康法
ちゃんと寝たはずなのに、なんだか疲れがとれない。
ちゃんと休みたいけど時間が無い。
そんな人におすすめ、家で簡単に疲れが取れるリンパマッサージについてご紹介します。
リンパとは?
まずリンパとはどういうものなのでしょうか?
リンパとは、リンパ管を流れるリンパ液のことをさします。
リンパ管は弁を持ち、血管に沿って身体の中心に向かって走っています。
リンパ管のところどころにはリンパ節が挟まっています。
リンパ節は、リンパ球を多数含んでおり、リンパ液から細菌などを濾過・貪食・除去をして浄化する、また免疫に関する物質を全身に送る場所となっています。
リンパ液は毛細血管を通る血液から血漿成分が漏れ出た間質液を集めたもので、再び血液に戻されます。
リンパの役割は主に2つあります。
1つは、免疫機能です。
リンパ節は病気の原因となる老廃物や細菌を濾過するフィルターになっており、有害な物質が全身に流れないようにしている。
またリンパ球は身体の免疫機能に関わり、身体を守っています。
2つ目は、排泄機能です。
動脈を通って栄養や酸素が全身に届けられ、それらを燃焼しエネルギーにした後、静脈を通って老廃物を心臓に戻します。
その時静脈が回収しきれなかった老廃物をリンパ管が回収してリンパ液となります。
リンパ管は鎖骨下静脈で合流し、心臓・腎臓・膀胱を通って外に排出されます。
リンパの流れは、筋肉の運動や皮膚のマッサージによって促進されます。
なので、適度に身体を動かしたりマッサージをすることでリンパの流れは速くなり不要な物質が洗い流されますが、運動不足になったりするとリンパの流れが悪くなり不要な物質が蓄積して疲れへとつながります。
リンパマッサージの効果
先ほど述べたように、リンパマッサージはリンパの流れを促進することで、身体の不要な物質を流します。
では身体の不要な物質を流すことで、具体的にどのような効果があるのでしょうか?
一番はむくみの改善です。
むくみとは運動不足や不規則な生活、偏った食事などによって、リンパ管の流れが悪くなり体内に水分がたまることです。
マッサージでリンパ管を刺激することで、水分や不要な物質を洗い流すことができます。
さらに血行促進の効果もあります。
リンパ管は血管に沿って分布しているので、リンパマッサージで皮膚から刺激を与えることで、血管も刺激を受け、血流が良くなる。
血流が良くなり身体全体に血が巡ると、冷えや肩こりが改善されます。
- むくみ改善
- 血行促進
は、部分やせや代謝アップなどダイエットにもつながります。
また、身体の不要な物質が流されることで
- 免疫力アップ
- 疲労回復
などの効果も期待されます。
症状や病気別の効果
むくみ改善や血行促進などリンパマッサージの具体的な効果について述べましたが、さらに詳しくどのような症状・病気に効果があるのか紹介します。
1つ目は便秘です。
先ほど述べた通り、リンパには排泄機能があり、過剰な水分や老廃物などを体外へ排出します。
またリンパマッサージのリズミカルでゆったりとした圧は、身体の緊張をほぐす役割もあります。
それにより腸の動きが活発になり、便秘解消へとつながります。
さらにマッサージの血行促進作用によっても排泄機能が促進されます。
2つ目は肩こりや腰痛です。
肩こりや腰痛の原因は長時間の一定姿勢や無理のある姿勢など様々ですが、どれも共通して正しくない姿勢による筋肉の収縮・疲労物質蓄積がみられます。
筋肉の収縮により血管が圧迫され、疲労物質の排出が妨げられます。
マッサージによりリンパの流れを促進することで、その疲労物質の排出が促進されます。
また、マッサージにより身体の緊張がほどけ、身体の筋肉の血行が良くなります。
3つ目は、冷え性です。
冷え性は血行不良が慢性化することで起こります。
マッサージによりリンパの流れを促進することで、血行も促進され冷え性が改善されます。
4つ目は眼精疲労です。
PCなどの映像画面の視聴時間が増え、日常的に目を酷使しています。
目を酷使すると、目の筋肉に疲れがたまり、それは肩こりなども引き起こします。
目の周りのリンパを流し、さらに首や肩も流すことで、疲れはとれるでしょう。
5つ目は抑うつなどの精神症状です。
ストレスがたまると自然と首や肩の筋肉が緊張し、血行が悪くなります。
筋肉が過度に緊張すると、身体を動かしたくても動かせない状態になり、さらに血行が悪くなるという悪循環へとつながります。
この悪循環を断ち切るために、マッサージで血行を良くすることで、筋肉の緊張が解け身体が動かしやすくなります。
身体を動かすことで心身ともにリフレッシュされ、抑うつ状態の改善につながります。
リンパマッサージの具体的方法
では次にリンパマッサージの具体的な方法について紹介します。
リンパマッサージは、手やローラーなどの器具を使って、皮膚からリンパ管を刺激することでその流れを促進し、近くのリンパ節へ不要な物質を流します。
リンパ節はいわゆる身体の中のごみ箱です。
つまり、リンパの流れやリンパ節の場所をちゃんと理解すれば誰でもリンパマッサージを行うことができます。
・顔〜肩:この部位のマッサージ
主に小顔効果、肩こりや首のこりの改善が期待されます。
リンパ節は主に耳の前後・顎の下・鎖骨のくぼみに存在します。
鎖骨のリンパ節には全身のリンパ管が集まります。
- まずは鎖骨あたりを肩から中央に向かってなでます。
- 次に耳を持って前後左右に引っ張るか回します。
- こめかみに指の腹を置きぐるぐる回して、耳から首へ流します。
- 手をグーにして顎の下に置き、そのまま鎖骨へ流します。
・腕:この部位のマッサージ
二の腕のたるみ解消が期待されます。
リンパ節は主に肘の内側・脇の下に存在します。
- まず右手を手の平を下にして胸の前に出し、左手で右手を手から肘までをなでます。
- 右手を裏返して、左手でおなじように右手をなでます。
- 右肘の内側のくぼみに左の親指を置き、長めに3回ほど押します。
- 左手で右手の二の腕を3分の1ずつつかんで引っ張ります。
- 右の脇に左手を入れ、長めに3回ほど押します。
・下半身:この部位のマッサージ
ふくらはぎのむくみ改善、脚痩せなどの効果が期待されます。
主にリンパ節は膝の裏・鼠径部にあります。
- まず足の指を広げたり閉じたりを繰り返します。
- 次に手をグーにして第二関節を使って足の甲から足首の付け根まで流します。
- そしてそのまま足首の付け根をグリグリ押します。
- そのままふくらはぎから膝まで流します。
- 膝まで流したら、膝の裏を両手の親指で長めに3回ほど押します。
- そのあと、手をグーにしてふとももの外側・内側を鼠径部まで流します。
- 最後に手の指を鼠径部に差し込みグリグリと押します。
リンパマッサージをする時の注意点
マッサージをする際に注意するべき点がいくつかあります。
1つ目
強く押したりもんだりせず、優しく行うことです。
強すぎると逆にリンパ管がつぶされて、流れが悪くなります。
痛すぎない程度に刺激を加えることが大事です。
2つ目
乾燥した肌で行わないことです。
乾燥した肌にマッサージをすると、摩擦で肌が荒れてしまいます。
クリームやオイルを塗ってやりましょう。
3つ目
体調が悪い時や食後すぐには行わないということです。
体調が悪い時にリンパの流れが促進されると悪化してしまう恐れがあります。
また食後すぐに行うと、消化器官に影響を与えてしまう恐れがあります。
さいごに
いかがでしたでしょうか?
ここまでリンパマッサージについてその効果とやり方を解説してきました。
すきま時間に自分自身で行えるので、一度身につけてしまえば今後一生モノの美容健康法となります。
継続は力なり
と言いますから今らかすぐに始めてみて、毎日少しずつでも良いのでリンパマッサージを是非やってみて下さい。
ご購読ありがとうございました。