かゆくて辛いアトピー性皮膚炎、私流アトピーの治し方
辛いアトピー皮膚炎
アトピーってつらいですよね。
私は、地元を離れたときに環境の変化でアトピーができるようになってしまいました。
冬場には顔が乾燥し、瞼にまでアトピーができてしまいました。
職場からは人前に立てないから少し休んでほしいといわれ、友人と遊ぶにも顔が醜く外出をためらうようになりました。
皮膚科にいっても改善されず、どうすればよいのかと悩んだ末、自身がアトピーを治すためにした行動で効果があったものを紹介します。
アトピーの症状
人によって症状は異なりますが、私が辿ったアトピーの症状を段階別に記載します。
軽度の状態では肌がカサカサしていると感じることが多く、少しかゆいという程度でした。
しかし、中度になると、出血や赤みはもちろんのこと、かいた所が色素沈着と呼ばれる跡になり、かゆみが増していきました。
重度になると汁が出て、何を塗っても汁で上書きされ、瞼はお湯でふやかさないとあかない、背中は下着が触れるだけでかゆくなるといった症状にまでなりました。
軽度の時はお風呂上りに保湿をしていましたが、日中などではかゆいと感じたときにいつでも何かを塗ることができるという状態ではありませんでしたし、かゆいと感じることは誰にでもあると思うので、乾燥しているだけかなと思い、そこまで気にしていませんでした。
しかし、中度になると、背中はかいた場所が茶色になっていき、皮膚が捲れているのが触ればわかる状態にまでなりました。
この時に、いままで塗っていた市販の保湿剤がピリピリすると感じるようになりました。
おそらく、捲れた先の皮膚に直接塗っていたのが原因だと思われます。
この頃に少し焦りを感じ、皮膚科に行ったところ、アトピーだと言われました。
それから、医者でもらったステロイドなどを塗布し、かゆみが強いときには患部を氷で冷やすなどの処理をしていたのですが、かゆみが強くなっていたのでそれでもかいてしまいました。
顔は目の周りが赤くなり、捲れた皮膚が鱗のように見える印象でした。
それから1週間程度で重度になりました。汁が出て、それが原因でさらにかゆくなるので、背中用には大きな絆創膏を買い、その中に薬を塗って生活をしていました。
顔は化粧ができる状態ではなくなるどころか、何を塗ってもかゆみが止まりませんし、汁が瞼に目ヤニのようにたまり、瞼が空きません。
この頃に、遠方に住んでいる看護師の母に相談し、病院を紹介されましたが、その後も一向に良くならず、結局一人で対処法を探していました。
アトピーの治し方
重度のアトピーを経験した私が、効果的だと感じた対処法を3つご紹介します。
合うかどうかはわかりませんが、参考にしてもらえると嬉しいです。
@とにかく塗る
軽度の頃は、軽く保湿剤をつけただけで塗っている気になっていましたが、軽度の頃にしっかり塗っておけばと重度の時に何度も思いました。
先ほど中度の時に市販の保湿剤がピリピリするようになったと書きましたが、それでも同じものを塗っていました。
それは決して間違いではなかったのかなと思います。
なぜなら、その保湿剤は健康な状態の自分に合うものであれば、受け入れることのできる保湿剤だからです。
自分の肌の状態が弱ってしまったので、最初はピリピリしますが、徐々に慣れてきます。
そのため、同じものを塗り続け、変化後の肌に慣れさせましょう。
保湿剤は普段の自分に足りないものは水分なのか、油分なのかを考えて塗っていました。
普段から顔や体に塗っているものがあればそれと同じものを、ないのであれば手などの乾燥しやすい場所に塗って効果があったものを使用しましょう。
肌の状態に合わせて変えた方が良いと思う人もいるかと思いますが、アトピーの時の肌はとにかく敏感なので、他の種類のものを塗った方がかえって敏感になってしまいます。
私は、中度の段階で保湿剤とステロイドを併用したことが間違いだったと感じました。
A湿度を高くする
私はアトピーは極度の乾燥状態だと考えていますので、湿度を高く保てる環境を作りましょう。
そんなことで効果があるのかと思う方もいるかもしれませんが、私には効果がありました。
中度の時に地元に帰る機会があったのですが、地元は日本の中でも比較的湿度の高い場所だったため、かゆみが和らぎ、進行が遅れたように感じたことから、湿度は大切だと感じました。
それから、湿度が高い環境をつくることにしました。
枕元に加湿器を置き、お風呂はシャワーではなく、お湯につかりました。
体を温めるとかゆみが出るので逆効果だと思う人もいると思うのですが、お風呂に入れば皮膚がふやけるので、皮膚が捲れてがさがさになった状態を一度落ち着けることができます。
また、近くに飲み物を置いておき、少しでものどが渇いたと感じた時に飲むことを意識していました。
家にいないときは洗濯物を室内で干し、帰ってきたときに少しでも室内の湿度が高くなるように工夫をしていました。
Bかゆいときはかいても良い
医者の方に最も怒られることだと思いますが、私には効果がありました。
しかし、思いのままにかいて傷をつけるのではなく@のとにかく塗ると両立することがポイントです。
ただかゆいからかいているだけだと、傷は広がってしまいますが、大量の保湿剤とともにかくことで、患部に保湿剤をしっかり塗りこむことができます。
特に効果を感じられたのは、お風呂の後に保湿剤を塗って、冷やしながら思いっきりかくことです。
ふやけた肌は普段の固くなったアトピーの肌より表面が柔らかいので、もっとも良い保湿のタイミングだと私は考えています。
手順は、お風呂から出て、体をふき、大量の保湿剤を塗り、水で手を冷やしてから満足するまでかいたり、叩いたりしていました。
かくとかゆみが減ることもありますし、減らなければもう少しかきます。
瞼などの皮膚が特に薄い場所は力を入れず、かゆいところをなでるようにかいていました。
その時はお風呂から上がったばかりなので暖められた肌が赤くなり、保湿剤によって患部はべたべたすると感じるため、悪化しているようにも見えますが、その後の数時間の感覚が変わると思います。
数時間後には肌がふやけた状態にはなっていないと思うので、再びいつも通りの肌に戻ったように感じますが、これを何日も繰り返すことによってたっぷり塗った保湿剤が少しずつ肌の奥から治してくれていることが実感できました。
私は重度の時に肌が汁で常に濡れていて、保湿が保湿にならないときや、それが乾いてパリパリになった時もこれを繰り返して、重度から中度、中度から軽度へと持っていくことに成功しました。
ふやけた状態でも、ふやけた汁と保湿剤が混ざって肌に張り付くので、とにかくその状態でしか患部を触らないと決めていました。
ステロイドは意味がないのか
皮膚科でアトピーを相談すると必ず出てくるといっても過言ではない薬ですが、ステロイドは依存性が高いことでも有名です。
仮にステロイドを使った結果改善してきたとしても、ステロイドを減らしたり、抜いたりした結果かゆみが復活し、アトピーが再発するケースも少なくありません。
そのため、頼りすぎるとかえって短期間で体の状態が大きく変化し、アトピーが治りにくい体になってしまう可能性もあるので、使用するときはステロイドと保湿剤の割合を慎重に考えながら使いましょう。
アトピーまとめ
アトピーは悪化するほどかゆみが増し、肌の悪化が目に見えるので本当に厄介ですよね。
今回はそんなアトピーの私流の治し方を紹介しました。
私は今年もアトピーができてしまい、去年と同じ場所だったことから悪化しやすく、中度に差し掛かった時期もありましたが、1か月ほどで治すことができました。
できやすくなる時期に毎年繰り返してしまうので完治はできていないのですが、治し方が分かっているだけで気持ちが違いますよね。
もしこの記事を読んでいる人が、アトピーとの向き合い方に悩んでいるのであれば、一度自薦してもらえたら嬉しいです。
ご購読ありがとうございました。