オーガニックコスメは敏感肌にも優しいが地球環境にも優しい
近年オーガニックコスメという言葉が浸透して来ましたよね?
オーガニックコスメを実際に使用している方も増えています。
数年前までオーガニックコスメ=敏感肌の方が使うコスメ、効果が出るか心配といったイメージがあったのではないでしょうか?
今では実際にオーガニックコスメを使用し、お肌に対する効果を実体験した方が増え、オーガニックコスメでお肌は健康に美しくなると言ったイメージに変わってきていますよね。
オーガニックコスメを使用する方が増えた背景に、現代女性は日々多忙で生活環境やホルモンの影響で、何かしらのストレスを抱えている方が多い事が言えます。
毎日ストレスを抱えながら忙しく過ごしている時にオーガニックコスメを使うと、植物の香りとテクスチャーの心地良さから、お肌と心が元気になっていく事が実感出来ます。
一方でオーガニックコスメという言葉だけが先走り、製品の中身はオーガニックコスメとは言えない様な商品もまだまだ沢山。
正しく定義を知り、本物のオーガニックコスメを選ぶ事が大切です。
何故ならオーガニックコスメを使用する事はお肌にとって良いだけでなく、地球環境にも良いからです。
それではオーガニックコスメの定義を正しく知り、自分で賢く選べるようになりましょう。
「本物のオーガニックコスメの簡単な選び方」
日本では法律で定められたオーガニックコスメの定義は存在しません。
少量でもオーガニック原材料を使用していれば、オーガニックコスメと製品に表示が出来ます。
石油由来成分、合成着色料、合成香料、遺伝子組み換え原料が使用されていてもです。
オーガニックコスメを購入したと思っていても、本物のオーガニックコスメではなかったと言った経験をされた方も多いのでは。
本物のオーガニックコスメでも全成分表示を見ると、難しそうなカタカナの成分が羅列されているので、研究者や製造者でない限りよく分からないと思います。
ではどうしたら本物のオーガニックコスメを自分で選べるのか疑問ですよね?
本物のオーガニックコスメの中には、本物である証の認証マークをつけているコスメがあります。
認証機関は複数あり、JOCA(日本)、ECOCERT(フランス)、ACO(オーストラリア)、USDA(アメリカ)、BDIH(ドイツ)、demeter(ドイツ)等が有名です。
これらのマークがついていても認証機関ごとに認証基準が違ったり、ポジティブリストの範囲内であれば石油由来成分であっても使用を認めている認証機関もあります。
認証マークを取得せず本物のオーガニックコスメとして製品を販売しているメーカーもあるので、気になるコスメがあればメーカーへ直接確認するのをお勧めします。
「本物のオーガニックコスメの考え方とは?」
本物のオーガニックコスメの考え方は1つではありません。
各認証機関、各メーカー、小売店毎に考えがあります。
自分のオリジナルの考えがあっても素敵ですよね。
本物のオーガニックコスメの考え方をいくつか紹介します。
1.自然治癒力を高め、肌本来の美さを引き出す
原材料である植物の力で、お肌自らが健康で美しい肌になろうとする力を引き出すコスメです。
オーガニックコスメは効果を感じるまでに時間がかかります。
時間をかけて丁寧にお手入れする事で、お肌の自然治癒力を高めます。
2.環境や資源に配慮している
製造元が作り手の責任として、地球環境へ配慮して作られたコスメです。
ゴミを減らす為に、パッケージが無い商品やリサイクル可能なパッケージを使用したコスメがあります。
日本では綺麗なパッケージをしたコスメに魅力を感じる人が多いので、パッケージに入っている事が多いです。
海外ではパッケージ自体がゴミになるので作っていない事も。
日本へ輸出する為に、日本専用にパッケージを作っているメーカーもありますよ。
3.動物実験を行わない
人間が安全に化粧品を使う為に行う動物実験を、一切行わずに作られたコスメです。
コスメの製造過程で動物実験が行われていなくても、原材料の安全性を確かめる為に動物実験を行っている事もあるので、原材料製造時から動物実験を行っていないコスメを選ぶようにしましょう。
4.持続可能ではない植物原材料を使用しない
限りある資源を将来の世代へ残す為に、生態系に配慮した植物原材料を使用しているコスメです。
未来の子供達、地球環境に負担を負わせない考えは大切ですよね?
5.原料の供給元には公正な対価を支払う
公平・公正な貿易を行う事をフェアトレードと言います。
先進国で日常的に食べたり使用している安い商品を作る為に、発展途上国の生産者に正当な価格が支払われていなかったり、収入を得る為に子供達が働き十分な教育を受けられていない状態にするような原材料の取引をしていないコスメです。
品質の高いオーガニックコスメの原材料を作り続けるには、発展途上国の生産者の生活の安定が必要です。
6.遺伝子組み換えの原料を使用しない
遺伝子組み換えの原材料は、将来的に安全が保障されていません。
自分の健康やお肌を守る為に、遺伝子組み換えの原材料が使用されているようなオーガニックコスメは避けましょう。
7.リサイクル活動に積極的
リサイクル可能な資材を使用していたり、リサイクル活動に積極的なメーカー、小売店のオーガニックコスメを選びましょう。
使い終わったコスメの容器がプラスチックゴミとなり、自然が汚されています。
自然が汚れると生き物にも悪影響を及ぼし、その結果、私達の生活に悪影響となり戻って来ます。
8.国産原材料を使用している
原材料を海外から輸入すると、輸入時に二酸化炭素が排出され環境汚染に繋がります。
限りある資源である他国の水を使用している事にもなります。
原材料の生産国がもし水不足なら、生産国の日常生活を犠牲にして作られた原材料を使用したコスメになってしまいます。
9.トレーサヴィリティーが追える
原材料・資材、全てにおいて誰がいつ、どこで生産されたか分かる様な記録がされているコスメです。
メーカーに問い合わせをすれば、産地や製造場所が分かる状態になっているのは安心ですよね。
「オーガニックコスメの価格設定」
オーガニックコスメは高いと言うイメージがある方も多いのではないでしょうか?
販売価格はどう決まるかご存知ですか?
先ず輸入のオーガニックコスメを日本で販売した時の価格設定の考え方を説明しますね。
輸入のオーガニックコスメは、製造元の国より日本で購入する方が高くなります。
その理由は輸入代理店と小売店へ消費者が購入するまでにかかるコストの一部を支払っているからです。
輸入代理店には
- 1次輸入代理店
- 2次輸入代理店
- 3次輸入代理店
が存在します。
輸入代理店の数が増えれば増える程、価格は高くなります。
正規輸入代理店の存在を知っていますか?
正規輸入代理店とは製造元と正式な契約があり、品質管理が徹底されています。
オーガニックコスメは天然の素材を使用しているので、気温・湿度の変化に弱く、保管方法の違いで商品の品質に影響が出てしまいます。
品質が保証されている商品を使いたい場合は、正規輸入代理店から購入した方が安心ですね。
正規輸入代理店以外からの購入は、品質管理の面で心配はありますが、価格が安くなるメリットがあります。
日本製のオーガニックコスメの価格設定の考え方について説明しますね。
日本製のオーガニックコスメは原材料、包材、製造に関わる様々なコストと製造ロットの大きさによって価格が決まります。
安い原材料で多く製造出来れば価格を低く出来ますが、オーガニックコスメには使用期限があり長期的な保存が難しかったり、原材料にも限りがあるので、大量生産は難しいです。
オーガニックコスメ認証機関の認証マークの取得にも費用がかかるので、取得した場合はその費用分がコスメの価格に上乗せされます。
価格設定の背景を知ると、海外製・日本製共に価格を安く出来ない理由が分かりますよね。
「オーガニックコスメには使用期限がある?」
オーガニックコスメには使用期限があります。
多くの商品は製造から3年が使用期限です。
3年よりも短めに設定されている商品もあります。
更に開封したら使用期限に限らず、半年以内に使い切る事をお勧めしています。
天然の原材料のみで作られているのでフレッシュですが、その分劣化が早いので、早めに使いきる必要があります。
フレッシュなオーガニックコスメが欲しい方は店員さんに製造が新しいものを選んでもらっても良いですね。
「最後に」
現代の女性はとても忙しく、お肌のお手入れに時間をかけられなくなっています。
オーガニックコスメは、じっくりと時間をかけて肌本来の美さを引き出すものです。
年月を重ねながら、自分のお肌と丁寧に向き合う事は、お肌が本来持っている力を最大限に引き出します。
きっと年齢を重ねるごとに、自分のお肌が好きになりますよ。
ご購読ありがとうございました。
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